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人の健康は「社会とのつながり」が決めていた

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人の健康は「社会とのつながり」が決めていた
人とのつながりが私たちの健康に影響を与えているようです(写真:Fast&Slow/PIXTA)

イギリスで「孤独担当大臣」が創設されたように、食事、運動、喫煙よりも、人とのつながりが、私たちの健康に影響を与えることが明らかになってきた。その健康への効果は、運動やダイエットの3倍ともいわれている。ここでは、『「つながり」と健康格差なぜ夫と別れても妻は変わらず健康なのか』をもとに、「つながり」がどのように私たちの体、脳、心に影響を与えているのかを紹介する。

いちばん長生きするライフスタイルは?

健康は多くの人の関心事です。病気をせず長生きするためにいろいろな健康習慣を日常生活に取り入れている人は多いと思います。テレビで「○○が健康にいい!」「長生きの秘訣は□□だ!」などと紹介されれば、思わず聞き入ってしまうものです。

死亡や病気といった健康に関する事象の分布を調べ、それに影響する要因を明らかにする学問分野は、「疫学」(えきがく)と呼ばれます。これまで、多くの研究者が疫学研究によって、「長生きするためのライフスタイルは何なのか?」という疑問に取り組んできました。2010年、それまでの関連する研究結果を統合して、「結局、どのライフスタイルがいちばん長寿に影響しているのか」をまとめた論文が出版されました(1)。

人の健康は「社会とのつながり」が決めていた

図1はその結果です。グラフの棒が長いほど、長寿に強い関連を持っていることを意味します。タバコを吸わない、飲み過ぎない、運動する、太り過ぎないといったライフスタイルが健康や長生きに良いのは誰でも知っていますし、皆さんも納得できると思います。しかし、それら以上に長寿に影響するライフスタイルがあったのです。それが「社会とのつながりを持つこと」でした。

この結果は、我々研究者にも大きな衝撃を与えました。社会とのつながりを持っていることは、長生きや健康に良い影響を持つことは知られていました。しかし、まさか喫煙、飲酒、運動、体格指数といった、いわゆるライフスタイルの王道よりも影響が強いとまでは思っていなかったからです。

しかし、ものはとらえようです。禁煙、禁酒、運動、ダイエットが長生きや健康につながると言われても、それらに取り組むのはなかなか難しいものです。しかし、「普段の生活の中でのつながりが長生きや健康に良い影響を与えています」と言われると、すでに多くの人が持っているものですし、何となく安心できます。

大切なことは、今の自分がどういったつながりを持って生活しているかを理解することです。私たちが持つつながりは、ライフステージや世帯の状況などによって刻々と変化していきます。今のつながりを理解して、「もっとこういうつながりを持ってみたい」と興味を持てるようになれば、そこからどんどん広がっていくことでしょう。

肥満が伝染する?!

つながりが健康にもたらす影響力を示した別の研究を紹介します。ハーバード大学の元教授であるニコラス・クリスタキスは、アメリカのフレミングハム心臓研究という世界的に有名な調査のデータを用い、5000人以上の人が持つつながりを分析しました(2)。その結果、驚くべき「肥満の秘密」が明らかになったのです。

・ある人Aが肥満だった場合、約50%の確率でその友達Bは肥満になる。
・Bの友達であるCは、Aと直接関係がなくても20%の確率で肥満になる。
・さらに、Cの友達であるDは、AとBと直接関係がなくても10%の確率で肥満になる。

つまりAと直接知り合いでなくても、A→B→Cは20%、A→B→C→Dは10%の確率で肥満になるということです。この確率は統計学的に検討しても、ただの偶然に起こっただけとは考えにくいものでした。この結果をどう解釈すればよいでしょうか。

そうです。肥満はつながりを介してどんどんと「伝染」していくのです。「肥満が伝染するなんて聞いたことがない」と言いたい気持ちもわかります。もちろん、肥満はインフルエンザのようにウイルスや病原菌によってかかるわけではありません。しかし、フレミングハム心臓研究では、実際に人から人へと伝染していました。どうやって肥満は伝染していったのでしょうか。

理由の1つに、肥満の人が近い関係にいると、その人の考えや行動様式に影響されやすいことが挙げられます。これをクリスタキスは「行動の模倣」と呼びました。

みなさんは、誰かと食事に行った時、その人がモリモリとおいしそうにご飯を食べている姿を見て、ついつい一緒になって食べ過ぎたという経験はありませんか?

人は誰かがとっている行動をどうしても真似してしまうのです。これは脳科学でも証明されており、ミラーニューロンという脳内の神経細胞が関与しています。この細胞は、自分が何かの行動をした時だけでなく、自分が体験していなくても他者の行動を見ただけで活性化し、脳内で再現することがわかっています。

つまり、自分がその行動をとっていなくても、脳内ではその行動をした時と同じように細胞が活性化しているのです。そのせいで、肥満の友達が高カロリーな料理を食べているのを見ると、将来的に自分にも同じような行動が表れやすくなります。

肥満だけでなく、喫煙や飲酒も「伝染」する

もう1つの理由は、肥満の友達がいることで、肥満に対する認識や態度が寛容に変化することが考えられます。これは「規範の広がり」と呼ばれるものです。

フレミングハム心臓研究はアメリカでの研究です。ご存じのようにアメリカでは肥満者は非常に多く、米国疾病予防管理センターは、成人の36.5%が肥満に該当すると報告しています。こういった社会では、肥満が多くの人に自然と受け入れられています。まして、身近に肥満の友達がいれば、肥満というものを許容しやすくなります。

人の健康は「社会とのつながり」が決めていた

また、肥満の友達がたくさん食べている状況を見ていると、「この人も食べているし、別に同じように食べても問題ないんじゃないか」、全然運動に関心がない様子を見ていると、「運動なんて別にしなくてもいいんじゃないか」といったように、肥満につながる行動に対してハードルが低くなってしまうのです。

この「伝染」は、喫煙でも飲酒でも観察されています。肥満と同じく、「行動の模倣」と「規範の広がり」が関係しそうなことは想像に難くありません。親子とも喫煙者だったり、親子とも酒飲みといったケースを目にすることがありますが、これは親子という緊密なつながりを介して、行動が模倣され、喫煙や飲酒へのハードルが低くなっていった結果とも考えられます。

(参考・引用文献)
(1)Holt-LunstadJ,SmithTB,LaytonJB.Socialrelationshipsandmortalityrisk:Ameta-analyticreview.PLoSMedicine2010;7(7):e1000316.
(2)ニコラス・A・クリスタキス、ジェイムズ・H・ファウラー/つながり:社会的ネットワークの驚くべき力/鬼沢忍=訳/講談社/2010. 人の健康は「社会とのつながり」が決めていた 外部サイト 「パンばかり食べる人」がひそかに陥る不調 「糖質制限」論争に幕?一流医学誌に衝撃論文 ぽっちゃりタレントが続々と痩せ始めた理由

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2018/06/01 09:00

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お腹・小顔ダイエット研究所 でとらぼ

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